ヨーロッパジュニアに学ぶゆったり動くこと。


今日はちょっと専門的なお話。ですが専門用語を使ってもややこしくなるだけなので、簡単な言葉で表現します。選手が持つリズムのお話です。大きく分けて2つ。ゆったり派と忙しい派です。テニスは足を動かすスポーツです。各コーチで動かし方の指導は多種多様。お父さんお母さんがお子様とテニスする時に持っておいた方が良い着眼点という立ち位置で書きたいと思います。

今のお父さん・お母さんの時代の指導

今のお父さんお母さん世代は、テニスを習った時に『とにかく細かく足を動かせ!無駄でも良いから動かせるんだ!』と言われて育った世代だと思います。もちろんとても大切なことです。でもそれってこの記事とも同じで、年齢が上がってからでも身につけることができます。それよりも難しいのは、ゆったりとテニスをすることです。

ゆったり派とはこんな感じ

一つ一つの動きが大きくゆったりしている、それでいて振り遅れない。時間がゆっくり流れているように感じる。そんなテニスは、後からではなかなか身につかないもの。この動画の男の子。決して忙しく動いていません。でもうまくボールをコントロールしています。そして昨日フェイスブックで紹介したこの動画。

この選手はテニスヨーロッパのU14大会の第1シードの選手です(この映像は三年前、今も着実に成長してます。)が、動きがゆったりしているのがわかると思います。足を細く動かすという動きを覚えることはテニスにとってとても大切なことですが、それをどう使うのかはまた別の話。全ての場面で足を細かく動かす必要はありません。足を細く動かすことで、動きが硬くなってしまい、ボールを打つ時に伸びがなくなってしまうケースをよく見ます。このポイントの足の動かし方も参考になると思います。

ゆったりから覚えるvs忙しいから覚える

テニスを始める年齢が低年齢化してきているので、余計にゆったり派が良いと思います。小さい子に無理やり細く足を動かせることを指導するのは難しいからです。上の映像のように自然な身体の使い方でラリーができるプレイ+ステイをうまく使えると良いと思います。お父さん・お母さんの中には自分が知っているテニスは古いなんて思っている人がいると思います。当たり前の話で、テニスは5年前と比べても進化しています。色んな情報を集めて選択肢を増やして挑戦したいですね。最後にジョコビッチの小さい頃の映像です。少し身体が大きくなると、足を細く動かし始めます。足を細かく動かした後に絶妙な『間』があってボールを打っています。この『間』が大切です。

ゆったりとか忙しいとか、『間』とかわかりにくい言葉ばかりでしたね。コーチのレッスンは、バーンとかぎゅーんとか擬音語ばっかりなんて言われたことありましたが、擬音語でないだけまだマシだと思って許してください。そして誤解のないように細かいステップもとても大切です。

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